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zoom RSS プロの着物の扱い

<<   作成日時 : 2009/10/20 00:54   >>

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昨日の歌舞伎舞踊「蜘蛛の拍子舞」。
華やかで迫力のある大がかりな歌舞伎舞踊。
そこで見た久々に見た玉三郎さんの踊り、
やはりすごいなと思った。

今更言わずとも、玉三郎さんの踊りが素晴らしい
ことなど周知のことだけれど、
ちょっと生意気にいわせていただくと、
彼の踊りは、表現することを追及した人の
「型を極めた人の型破り」とでもいうべき特殊なもので、
玉三郎さんにしかできないという感じの踊り。
(「鷺娘」など踊っているのを見ると正にそういう感じ)
だから、玉三郎さんの踊りを見るときは、
歌舞伎のお芝居と見るとき同様に、彼の表現する世界だけを
純粋に楽しむつもりで見て、踊りに携わっている人間としての
目で見ないように割り切っている。
けれど、やはりどこかに踊りをやっている人間の目で
見てしまっているんですね。
自分にできないことをやっているすごいところに目がいって
しまう。

それは、着物の扱い

とりわけ、袖と裾引きの裾の扱いがほんとに美しく、
正確で、無駄がない。

だから袖も、裾もほとんどその形を崩さず
どういうときでも着物が体と共に、美しい造詣を保ち続けている。
これって、簡単そうに見えてものすごく難しいこと。
上手く扱えていない私のような場合
無駄な力が入っているため、袖や裾が不必要に動いたり、変に
振れたりされて、空間での美しい着物の形を保てない。

日本舞踊は(女の踊りの場合)、
袖を持ったり、袖に手を入れたり、巻いたり、返したり
と袖の扱いが非常に多い。
踊りながら袖をつかむだけでも、
衣装の着物は、普通の着物と違って重く、滑りやすいので、
なかなか袖の真ん中をすっときれいにつかむことができないし、
腕を動かすと袖の重みで、必要もないのにやたらと袖が振られて
目障りになってしまったり、
裾をうまく引けずに踏みつけそうになったり
と自分が舞台で、衣装の長い振袖の扱いや裾引きに
苦労しているから、それをいとも簡単にやっているのを
目の当たりにすると、ほんとに唖然としてしまう。

プロとして長いことやってるんだから当然といえば
それまでなのかもしれないけれど、玉三郎さんの袖や、
裾の扱いの美しさは、歌舞伎の役者さんの中でもちょっと
群を抜いている感じがする。
普通に、歩くのと同じように袖や裾を自然に、軽々と捌く。
正確で無駄な力が一切ない。
考えてみると、玉三郎さんは踊っているときだけでなく、
お芝居の時の何気ない動作、物を取ったり、立ち上がったり、
着物を持ったりということ全てが、常に美しい所作になっている。

もしかすると、彼の場合、着物の扱いは日常の動作と同じものに
なっているのかもしれないなあ・・・もしそうでないにしても、
そう思わせるのだから、やはり、極めたプロ中のプロなんだなあ。
昨日は、まじまじとそんなことを考えながら、舞台を見ていた私です。



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