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<<   作成日時 : 2010/06/05 12:58   >>

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舞台直前から、仕事と稽古の両方で全く余裕がなくなって、
ブログの更新もご無沙汰していましたが、お蔭様で藤曄会は無事
終了し、お兼を踊りきることができました。
脚を運んで下さった多くの皆様、本当にありがとうございました。
今は、長いことずっと一緒だった、
お兼さんと別れて寂しさも感じたりしています。
無事、舞台が務められたのも、お兼さんが、守ってくれていたのかも
しれないと思います。
(舞台前、いろんなことで行き詰ると私は、心の中で
「お兼さん、どうか私をお守り下さい」と呪文のように
つぶやいていましたから^^;)


今回の舞台には、これまで以上にたくさんの方に脚を運んでいただき
感謝に耐えません。
中でも、私の務めている学校の中学生が思っていた以上に
たくさん観に来てくれて、初めての日本舞踊を「おもしろかった」と
楽しんでくれた様子であったのは、日本舞踊を通して、
伝統芸能のよさを次の世代へ少しでも伝えたいと
願っている私には、非常に嬉しいことの一つでした。
少なくとも「日本舞踊=古臭くて退屈なもの」というイメージは
今の彼女たちにないようですから(^ー^)

毎週一回、自由に書いてもらう短作文のノートにも、今週は、
踊りの会のことを書いている生徒も数名いて、
中学生の素直な日本舞踊に対する感想を読むのも、楽しいものでしたが、
初めて日本舞踊を見た人はこんな風に受け止めたのかと
とりわけ愉快で微笑ましい文章があって、そのほんのくだりをご紹介します。

――「近江のお兼」という田舎の強い娘が、悪い男どもと戦って退治する
かっこいい話でした。お兼は、花道から登場して悪党と戦って、
こてんぱんにやっつけてしまいました。――
――二人に持ち上げられたり、布を振り回したり、二人をまりのように
はずませ
たりして、大変そうでしたが、楽しそうでした。――――

(からみの若い衆が、悪党や悪い男どもと完全に、悪党退治に
なってしまっていますが^^;彼女の目にはそう映ったようです)


からみをやって下さったお二人が、すばらしく演じて下さったおかげなのですが、
舞台上で、お兼さんは、私の想像以上に強い娘に見えていたようで、
「こてんぱん」や「まりのように」というお兼の強さを表す素敵な表現には、
思わず笑ってしまいました。
(その作文には「こてんぱん」という表現が他のところにも、もう一回出てきてます。)
それからもう一つ。この文章を読んで少しほっとしたことがあります。
最後の踊っている私が「楽しそうでした」というところです。


実は今回の舞台は、これまで以上に踊っている間緊張し、
硬くなっていて、お兼として踊ることに徹しきれず、
舞台で踊っていることを楽しめていなかったような気がして
それが私の中で心残りなことだったのです。
なぜだろうと考えてみますと、一つには、下浚い(最後のドレスリハーサル)
がこれまでに比べ、割と順調だったので(いつもは下浚いで、緊張のあまり
うまくいかないことがいろいろとあるのに、今回比較的落ち着いて
気持ちよく踊れていた)
「欲が出てしまった」ということが原因かもしれないと思います。

下浚いよりもっとよく、
もちろん完璧などありえないのですが、自分の中で
一番よい状態にもっていこうとりきんでしまったのではないかと。

初舞台のときに、大先輩の名取さんが
「本番で、うまく踊ろうなんて考えたらだめ、間違いのもとよ。」
とか
「下浚いでわりとうまくいくと、本番がそうでないことが
多いのよね。」と
おっしゃっていたことが、今初めて実感を伴って私の中に
よみがえってきました。
「こういうことなのかもしれない。」と


そういう心残りがあったので、観ているお客様にも
お兼らしさのない何か、硬くなっている部分が伝わってたり、
現れていたのではないかと心配だったのですが、
この感想を見る限りそうではなく、
「楽しそうに」踊っているように見えたらしいので
救われた気になりました。

だからといって、もちろん私の中で心残りであったことは、
忘れていいこと、免除されるこではなく、
その部分が自分で納得いく舞台となるよう
その思いを次の舞台へつなげたいと思います。
(今回は、舞台に臨む精神的なもののコントロール
ということでいい勉強になりました)




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
喜也さま。
何はともあれ、御無事の終演おめでとうございました!!色々と反省点はございましょうが、終演は次の開園へと続いております。
ひとまず、お身体を休ませて、また大好きなお稽古を頑張って下さいね。いつか、喜也さまの舞台、見たいなぁ!!特にお七の時は見られるとうれしいです。
お疲れ様でした。
星子
2010/06/06 21:14
星子さま。あたたかいコメントありがとうございます。6月中旬まで仕事が一段落しないので、一息つく間もないのですが、とりあえず無事終わったことに感謝しています。いつの日か「お七」の舞台にご招待できればいいなと、また励みが増えました^^そんな日を目指してこれからも精進いたします!
yukiemi
2010/06/07 18:58

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