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zoom RSS おおなゐの月

<<   作成日時 : 2011/03/30 11:34   >>

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大地震(おおなゐ)の細き一片春の月
春の闇深まる街や地震(なゐ)の後



地震のことを心に刻み込みたいと句に残しました。

1句目の句
あの大地震の日、学校に生徒と共に泊り込むことになった夜。
グラウンドの端にある倉庫に非常用品を取りに出て行ったときに
3月とは思えない程の寒く凍てつく夜空に、氷のかけらのように薄い三日月。
今にも消えてしまいそうな心細く頼りなげなさまで浮かんでいました。
その月はまさに、地震にあった人間そのもののように思えました。
2句目の句
地震の後時間が立ち、被害の大きさと状況がわかってくるにつれ
衝撃、悲しみ、不安といった感情はより大きくなり、節電のために
明るさを失った夜の街は、私たちの重い心と相まって
一層深い底知れぬ春の闇になっていくようです。


被災地はいまだ非難生活が続き、原発の影響、
食料の流通や水も心配されます。
先日、被災地に親戚のいる同僚が、被災地に行って来て、
「ひどい状況だった。被災している人たちも
精神的に限界に達している」と
顔を曇らせて話していました。
改めて、私たちもできることをやっていかないと強く思います。

節電のため街のあちこちで暗めの照明になったり、
早く閉店したりしていますが、それに慣れてきて、気がつきました。

「この程度の明るさでも十分暮らせる。いままでが街全体が明るすぎ、
夜が人工化されすぎだったのだ」と

これを機に、日本全体がもっと電力消費を抑えた生活に変えていけば
良いのではないでしょうか。
電力量の供給の容量を一昔前ぐらいの少ないものにし(よくブレーカーが落ちていた)
街の照明も今のように暗めにしていく、といったような。

代償はあまりに大きすぎるけれど、そうやって
生活そのものを見直し、未来の環境のために良い街づくりをしていければ
犠牲になった方々の鎮魂にも、つながるのではないかとも。

ーーーーーーーーーーーーーー

少し元気になるニュースもあります。
甲子園の野球児の震災に負けない清清しく、力強い宣誓の姿と
被災地の高校の健闘。サッカーの慈善試合で被災地の人々を思って
奮闘する選手たちの姿。その他のスポーツ界や芸能人達の慈善活動。
その姿を見て、感動している自分や、被災地の人々がいることを考えるにつけ
今後は、復興に向けて被災地や日本全体で「心」を元気にしていくことも
大切だと思いました。

そのときに、大きな力になるのが、文化・芸術・スポーツ。

芸術ということを考えるとき、私はよく夏目漱石の小説の一節を
思い出します。

「住みにくい所をどれほどか、くつろげて束の間の命を束の間でも住みよくせねば
ならぬ。ここに詩人という天職ができて、ここに画家という使命がくだる。
あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊い。」
(「草枕」)

芸術とは、
人間が、豊かに人間らしく生きたいという思いから生まれ、
人々の心にエネルギーを与えてくれるもの。
人間らしく生きるために必要なものです。
人間が太古の昔から、神にささげる祭りごとにも、喜びや感謝
を表現するのに歌や踊りという芸能を行ってきたのもそれゆえ
でしょう。

もちろん
ライフラインの回復や、必要最低限の衣食住の環境を整えていくことが
最優先されますが、人々の心の養分となる、
文化・芸術・スポーツの方面にも政府や自治体を含めて多くの人たちが
働きかけてほしいと思います。
節電のための普段の生活に支障をきたさない程度の多少の暗さや、
不便さを続けてでも、文化的催し、芸術・芸能活動、スポーツの大会などは
できうる範囲でやっていけるようにしていくことが、
人々の心のエネルギーになって
社会が元気になることにつながると信じています。



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