たまゆら草紙

アクセスカウンタ

zoom RSS お礼参りと踊りの原点

<<   作成日時 : 2013/05/04 22:08   >>

トラックバック 0 / コメント 0

ということで、(前回に続く)
白山にあるお七のお墓圓乗寺に
お礼参りに行ってきました。

ここに来るのは三回目。
初めて来たのは、去年の冬の始め。
お七の振り入れがまだ終わっていないころでした。
二回目は舞台一ヶ月前のお七の命日3月29日。
そして今日が三回目。
閑静な住宅街にあるこじんまりとしたお寺ですが、
いつ来てもきれいにお掃除がされ、お七のお墓も
清められていて、お七さんへの愛情が感じられます。

画像


ここのお寺では、
お墓に供えるお線香が必ず
二本で「一対」というセットに
なっています。
吉三とお七の恋物語に
なぞらえてのことなのでしょう。




お七さんの墓前で手を合わせると、いろんなことが
よみがえってきました。

日本舞踊にとって、なくてはならない存在の後見さん。
とりわけ人形遣いの後見さんが踊り手を持ち上げたり、
振り回したり、支えたりするこの演目は、後見さんなしに
なりたたないわけですが、そうした物理的に身体を支えて
もらっている以外に、大切なところがあったのです。

「つぼ合わせ」(最初のリハーサル)で初めて後見さんと
一緒にやっていただいたときに、
そばで見ていた、姉弟子の絢也さんに
「後見さんが文楽の人形遣いみたいに、
踊り手といっしょに動いたり、悲しんだりするから
それでよけいに、踊ってる喜也さんが人形ぽく見える」
と言われたことです。
後見さんと立ち方(踊り手)が
まさに一心同体のようになって
作り出される舞台なのだと実感した瞬間でもありました。

一番最後に、
会の終わった翌日の師匠のところへお礼にご挨拶に
伺った時に大先生である真起子先生の
おっしゃった言葉が思い出されました。

「人形振りは、日本舞踊にとって原点でもあるから、
その演目ができてよかったわね。ここからまた
しっかりとお稽古していきましょうね。」

と。

そう、日本舞踊のルーツは、文楽のお人形さん。
だから、文楽の人形がそうであるように
顔で表現せずにいろんなことを
身体そのものから表現していくのが理想だと。
ずっと前に師匠からもお聞きしたことがある。
他の演目以上に踊り手が後見さんと一心同体のようにして
つくりあげるというのも、文楽のルーツを強く感じさせます。

そうか、私は、日本舞踊の原点となる演目を
経験できたのか。なんと貴重な経験だろうと
また改めてこの演目を踊れたことをありがたく感じました。

そして真起子先生もおっしゃったように
原点にもどって、またそこから踊りの世界に
進んでいく新たなスタートでもあるのだと思います。
初心にかえって、そしてさらに先に進んでいけるよう
お七さんも励ましてくれているのかもしれません。

原点からのスタート。
私は、お七さんに舞台のお礼とこれからの
決意を告げてお墓を後にしました。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
お礼参りと踊りの原点 たまゆら草紙/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる