お兼のふるさとーマキノ町ー

伝説の「おかね」の故郷、マキノ町はすごいところでした!
(私がこの地を訪れることになったいきさつはこちら
http://yukiya08.at.webry.info/201001/article_3.html

まず京都から乗換えの山科で切符を買う時、
1110円という料金の道のりと
一時間に一本しか電車がないという時点で
「一体どんなとこなんだー!と驚きと不安が・・   


ついてみて二度びっくり。
駅は駅員さん一人で駅の周辺になーんにもありません。
かろうじて小さな観光案内所をみつけ、不安を抱きつつ
福禅寺(「近江のお兼」のお墓のあるお寺)について聞いたら、
すぐに教えてもらえましたが、
バスもタクシーもないので三十分程歩くしかないと!!

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春雨の降る中、朦朧と煙る琵琶湖が眼前に広がり、
聞こえてくるのは湖の波の音ばかり。
この琵琶湖の、時を経ても変わらず存在する雄大な
自然の景観に、圧倒されそうな感じで、しばしそこにたたずんで
しまいました。

昔の面影を十二分に偲ばせる静かな鄙びたたたずまいは、
伝説に残るお兼には、ふさわしいものともいえます。
実際、たとえ民家の建物は現代風になっていても、
このあたりの景観は、今、ここに、馬をおさえながら、
お兼さんが現れても不思議はないとも思えるくらいでした。
あの朦朧とけぶる琵琶湖の向こうから馬のヒズメのが聞こえて
きそうな気さえします。

琵琶湖と民家しかないようなさみしい所を湖水沿いに
ひたすら歩きました。
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あまりの静けさと
人気のなさに歩いていることも不安になって景気づけに
おかねの曲を聞きながら歩きました。(^^;)

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おかねのお墓のある
福善寺にたどりつきましたが、これまた個人の
小さなお寺で、拝観料金を払うところも、
お賽銭箱もない質素で慎ましやかなもので、
お墓も雨の中ひっそりとたたずんでいました。

とりあえず、お墓の前で手を合わせ、
お兼を踊ること・お兼の縁の地を訪ねて来たことを
報告し、無事に舞台でお兼が踊れますようにと
お願いしました。
伝説であっても何でも、ここまではるばるやってくると
もう、私の中では、
完全に「実際にいた人」になってしまってるようです。

 


 京都に近い大津を中心とした近江八景とは違い、同じ近江でも
 遠く鄙びた地にあり、全く観光化されていないこの地。
 同時に、江戸のころ、北陸と京都を結ぶ湖上交通の宿場であり、
 船の積荷を出し入れする廻船問屋での力仕事を生業としていた
 男たちも多く、力持ちということが重宝されていたこの地は、
 たとえ伝説でも、鄙びた地に生き、力持ちとして評判だった
 庶民の娘「お兼」の縁の地に、似つかわしいものだという気がしました。


この琵琶湖と町の景観を、思い出しながら、お兼を踊ろう。
琵琶湖の波の音を思い出しながら、晒を振ろう。
そんなことを考えつつ、マキノ町を後にしました。

雨の近江にてー二句
   伝説の墓石しっぽり春の雨
   春煙る湖上の遠(おち)より鐘の音      喜也

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  • レイバン ウェイファーラー

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