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zoom RSS 大地震によせて

<<   作成日時 : 2011/03/21 22:19   >>

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まず今回の地震の被災地の方々に心よりお見舞い申し上げます。
そして犠牲になった方々に、ご冥福をお祈りします。
地震のあった日、生徒と避難体制に入り、そのまま
学校に泊り込みでしたが、たった一泊だけでも、不安な中、眠れぬ夜を過ごした
疲労感は大きかったことを思うと、
現在も避難生活を強いられている方々の困難さは想像を超えます。
また、自分自身も被災者で、ご家族の方も行方不明だったり、
犠牲になられたりしている方々が、進んでボランティアをされ他の
被災者のために、尽力されている姿に胸が詰まる思いがいします。


地震発生後2,3日コマーシャルも姿を消し、全て
地震と被災の報道ばかりとなったテレビ放送。

あのときも、テレビがこんなふうだった・・・

テレビ放送が私に9・11の同時多発テロを思い出させた。

当時米国に在住していた私は、全てがテロの事件一色の画面を連日
見ながら気が滅入っていった。

そうして、目の前の地震報道のテレビの画面と、
記憶の中の同時多発テロの映像と重ねながら、
不謹慎とも思われるかもしれないし、比較できることでもないとも思うけれど、
人が人を殺す残虐性や、憎しみや報復の対象が存在し、それが
人々を悪の連鎖に追い込んでいく人為的な戦争やテロでない
自然災害であることに、わずかながらな救いを感じた。

もちろん、大切な人を失ったり、一瞬にして日常が奪われてしまう
悲惨さや衝撃の強さは、たとえそれが自然災害でも、
人為的な争いごとであっても変りは無い。
こんなことをいえるのは、自分が被害にあってないから。
被災していたら、たとえ自然であっても、
「なぜこんな目に」と叫びたくもなるといわれるとも思う。

でも、たとえ天を恨んでも、人間は自然に対しては
報復のできない無力なものだとわかっている。
いい意味での自然に対する「諦念」。
それがあるから、人々は自然災害を受け入れ、
投げ出すことも、自棄になることもせず、自分たちが
これから再び生きていくことに前向きになっていけるのではないか。

海外のメデイアで、こうした災害後の被災地の日本人の冷静さ、
我慢強さ、周りへの気配り・思いやりといった
こうした追い込まれた状況の中でも
人間的・道徳的な心を忘れず行動を取れることに、
敬意を持って賞賛され、注目されている。
確かに海外で大きな自然災害があれば、われ先にと自分のことを
考え、大声でわめいたり、ヒステリーをおこしたりし、
ものを奪いあう、暴動・略奪が起きたりすることが多い。

災害後、こういうふうに海外で評価されるほど被災地で、
落ち着いて協力し合う対応ができているのは、
我慢強さ・譲り合いということを重んじてきた
日本人の美徳によるものかもしれない。
でもそれだけでなく、日本人は
長い歴史の中で、農耕民族として、自然のありがたさと恐ろしさを
身にしみて感じ、自然を神と同じくらいのものに考えてきた民族であるところが
大きいと思う。

日本人は、世界の中でも有数の自然に対する
畏敬と畏怖の念が非常に強い民族なのだろう。

宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の
「ヒデリノトキハナミダヲナガシ」
「サムサノナツニハオロオロアルキ」
の一節などまさにそうした日本人の民族性を如実に表して
いるのだと今更ながら思う。
自然の前でいかに人間が無力なものかを
いやという程知っている故に、
自然のなす業については一種の「諦念」があるのだと。
それは、どれほど文明や科学が発達しても
不変的なものとして現在の日本人のDNAの中にも
存在しているのではないか。

自然に対するその諦念や謙虚さがあるから、
この未曾有の被害といわれる中でも、
海外でも賞賛されるほど
被災地の人々は自然に抗うことなく、けれど強く
力をあわせて生きていこうとできるのではないかと。
私たちの祖先が、かつてそうしてきたように。

西欧では、伝統的に「自然は人間が制覇し支配すべき対象」
と考える人たちが多い。
現代は、人間の科学と文明が地球上の全てを
支配できると思い込んでしまいやすい。
でもそれは違うと思う。

私たちの自然に対する姿勢=「畏敬・畏怖の念」という
のはこれからもずっと大切にしてもらいたいと思う。
日本人だけでなく海外の人にも。










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