ともしび小路(こうじ)

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秋燈(あきともし)小路(こうじ)の茶店はほっこりと  

晩秋の余韻にひたる間もなく、せっかちに冬が到来
してきたような、寒さが続く今日この頃。
晩も深まってくるころになると、
毎年やはり、暮れなずむ街に灯(燈)の
存在が似つかわしく、また恋しくも感じられる。


私の勤務地である池袋。
一般的には、雑多で庶民的な繁華街という
イメージがあるのではないかと思うけれど、
南側から雑司が谷にかけては
駅からちょっと離れると、お寺や神社が
あったり、昔風な小さな隠れ家的なお店があったりして
結構静かなたたずまいを見せる一角もある。

駅から、勤務先までの道のりの途中に
和風のこじんまりとしたお店が三つ四つ並んだ
そこだけ一昔前にタイムスリップしたような
小さな通りがある。
写真をご覧になってわかるように、
店の造り、看板の文字、店先の構えとどれも
味わいがある。
特に、秋から冬にかけて灯が恋しい季節に
夕闇にほっこりとした明かりに照らし出される
この小路は、何ともいえない風情をかもしだす。
ほんの数メートルの路なのだが心の和む空間だ。

まず、茶室の「にじり口」をおもわせる低い引き戸の
入り口になっているかわいらしい和風喫茶。(写真)
といより、茶店という言い方の方がふさわしいかな?
小さな店内の造りや家具も、昔おばあちゃんが
使っていたような、黒びかりしている和ダンスが
おいてあったりと明治を思わせる徹底したレトロな感じ。
しかも、お汁粉が600円というように値段も良心的。!

小路をはさんだ向かいが、行灯風な明かりを店先に
置いている蕎麦屋さん。ここも何だか時代劇に出てきそうな
江戸の町の一角にあるという感じの蕎麦屋さん。(写真)

その隣に、どら焼きだけを売っている和菓子屋さん。
ここは、よく「本日売り切れました」という札が
小さな間口に吊るされて、それでその日の商い終了になると
いう古風なお店。

この通りのお店にそうたびたび足を運ぶわけではないのだが、
通りの雰囲気が気に入って、秋の気配を感じる頃から、
好んでこの小路を歩いてしまう。
このお気に入りの小さな通りを私は、密かに勝手に
「ともしび小路」と命名している。



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